デリケートゾーンのお悩み相談室

なぜデリケートゾーンケアが必要?ケアのメリットやポイントについて知りたい

2022.01.25

デリケートゾーンは女性の美容と健康に密接な関係があります。また、デリケートゾーンケアをすることで体にとって嬉しい効果も期待できます。この記事では、デリケートゾーンのケアをする必要性やメリットについて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

デリケートゾーンケアはなぜ必要なのか?

デリケートゾーンは、Vライン(ビキニライン)、Iライン(陰部の両サイド)、Oライン(肛門周り)の総称で、これらの部分はそれぞれに汗や排泄物などで汚れやすいという特徴があります。

そして、汚れが付着したまま放置していると、やがて気になるニオイやかゆみ、くすみなどのトラブルを引き起こしてしまいます。このようなトラブルを避けるためにもデリケートゾーンケアはとても大切です。

とはいえ、デリケートゾーンは他の部位のお肌とは異なった特徴があるため、デリケートゾーンの肌に適したソープやオイルなどでケアを行うことをオススメします。

 

デリケートゾーンに適したケア用品を使用して欲しい!その理由とは

市販の石けんやボディソープなどでデリケートゾーンを洗っているなら、その方法はできるだけ避けてください。

その理由として、特に膣内は女性の健康維持に必要な常在菌が存在しているため、殺菌力が強い石けんやアルカリ性のボディソープなどで洗うと、大切な常在菌を殺してしまうことがあるからです。

つまり、常在菌を残しつつ汚れを取り除けるデリケートゾーンに適したソープによるケアが必要だということです。デリケートゾーンは酸性環境に保たれているため、同じ環境である弱酸性のソープをオススメします。

 

 

デリケートゾーンケアをすることで体にもたらすメリット

デリケートゾーンケアをこまめに行うことで、汚れの蓄積によるくすみや気になるニオイが改善されるといったメリットが挙げられます。

複雑な形状のため専用ケアが必要

女性のデリケートゾーンは凹凸があり、他の部位のよりも複雑な形状をしています。そのため、垢が溜まりやすく汚れが残りやすいので優しく指で丁寧に洗う必要があります。

デリケートゾーンに汚れが残っていると、それがニオイや痒みだけでなく、感染症や炎症を引き起こす原因になることもあります。日ごろから丁寧にデリケートゾーンケアをしておけば、そのようなリスクから身を守れます。

 

正しいケアで乾燥を防ぐ

デリケートゾーンには粘膜部分があり、そこからは粘液が分泌されています。粘液が一定量分泌されていれば乾燥することはありません。

ところが、この粘液は年齢とともに分泌量が低下する傾向にあり、ケアを行わずに放置していると、乾燥だけでなく免疫力も弱まり、雑菌などが繁殖しやすい状態になってしまいます。

また、デリケートゾーンが乾燥していると、下着との過度な摩擦で、黒ずみや乾燥を引き起こす原因にもなってしまいます。デリケートゾーンに適したオイルを使用した保湿を心がけることも大切です。

 

パートナーとの関係が良好になることも!

パートナーとの関係が何となくぎくしゃくしてきた、セックスレスが続いている等、心当たりがあるなら、それはもしかすると、デリケートゾーンのニオイや乾燥が原因となっているかもしれません。

共に同じ時間を過ごすパートナーだからこそ、常に良好な関係を保っていたいものです。

デリケートゾーンの悩みが改善され、なおかつ潤いが戻れば、パートナーとの関係がより良くなるかもしれません。

 

 

デリケートゾーンケアは美容と健康に効果的な理由

デリケートゾーンはそもそも汗や排泄物によって常に汚れやすい環境にあるため、その理由だけでも普段からケアをして清潔を心がける必要があることがわかります。

そしてもうひとつ、デリケートゾーンケアをすることで、美容面や健康面でプラスに働くこともあります。

デリケートゾーンケアが美容や健康に良いとされる具体的な理由について紹介します。

 

膣内の自浄作用を低下させない

女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの分泌量は20代後半にピークを迎えるといわれ、30代後半以降になるとその分泌量はどんどん減少していきます。更年期の理由に「エストロゲンの減少」が挙げられるように、同時にデリケートゾーンの潤いも低下していきます。

この状態で何もせずにいると、膣内の自浄作用が弱まったり、更年期特有の症状が強く現れたりしやすくなるといわれています。

子宮とつながる場所であるデリケートゾーンは、潤いを保つ機能が発達していて、その潤いのファクターとなっているのがエストロゲンです。潤いを保つためにも、保湿効果のあるデリケートゾーンケア用品を使ってケアすることをおすすめします。

 

代謝アップで辛い肩こりや腰痛が楽に

30代以降になると、肩こりや腰痛に悩まされる女性が増えてきますが、それは代謝機能の低下が挙げられます。肩こりや腰痛はストレスや疲労が蓄積されることで血行不良や冷えとなり、代謝機能の低下が引き起こされます。

つまり、代謝機能アップのための対策を行えば、これらの辛い症状が緩和されることが期待できるというわけです。その一つにデリケートゾーンケアがあります。

例えば、毎日のバスタイムでは体がほぐれやすく血行も促されるのでお風呂上がりに、デリケートゾーンのマッサージを取り入れるのは代謝アップに良いとされます。

 

血液循環の改善で若々しい印象に

デリケートゾーンのケアは血流の改善にも役立ちます。血流が悪くなると、慢性的な冷え性やお肌のくすみといったトラブルが起こりやすくなりますが、ケアすることで体の血液循環が改善し、これらのトラブル回避にも役立つというわけです。

デリケートゾーンケアを取り入れることで冷え性改善やお肌のコンディションを整えることができるなら、実践しないという手はないでしょう。

 

排泄のトラブル対策にも役立つ

骨盤の底部分にある骨盤底筋は、運動やちょっとした動作でお腹に力が入った場合、尿道口をキュッと締めて尿漏れを防ぐ働きをします。

そして、骨盤底筋がしっかりと役割を果たしていれば、尿漏れや頻尿といった排泄のトラブルが起こりにくいといわれています。

一方、加齢でこの筋肉が衰えると本来の機能を発揮できなくなり、尿漏れや頻尿を引き起こすことになります。

専用のオイルでお風呂上がりにデリケートゾーンをマッサージすることで膣まわりのハリや弾力が戻り、このようなトラブルも、ケアを行うことで予防でき、改善を目指すこともできます。

デリケートゾーンケアというと抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、この機会に実践してみてください。正しい方法で取り入れることで、デリケートゾーンから全身までものお悩み解決へ繋がることが期待できます。ぜひ毎日のケアとして習慣化してみてくださいね。

 

 

デリケートゾーンケアをおすすめする人の特徴

デリケートゾーンケアは、特に以下が気になる人におすすめです。

 

  • ● デリケートゾーンのニオイや痒みが気になる人
  • ● デリケートゾーンのカサつきを感じている人
  • ● 慢性的な冷え性、肩こり、腰痛でお困りの人
  • ● 顔色が冴えない、実年齢よりも老けている印象の人
  • ● 尿漏れや頻尿に悩まされている人
  • ● パートナーとのレスが続いている人

 

いかがでしょうか。

 

あなたにはいくつ当てはまる項目がありましたか?

 

ひとつも当てはまるものがなかったとしても、今からデリケートゾーンケアを開始しておくことで、将来起こる可能性があるさまざまなトラブル回避に役立つかもしれません。

 

なお、上記でも触れましたが、デリケートゾーンはその名の通り皮膚や粘膜が薄く、刺激の強い洗浄成分が配合された石けんやボディソープで洗うと膣内環境が乱れ乾燥を招くことがあります。

 

また、ナイロンタオルなどでゴシゴシこすり洗いをすると、乾燥だけでなくお肌を傷つけたり黒ずみの原因になりますので、十分に注意しましょう。

 

デリケートゾーンケアをする場合には、デリケートゾーンに適したソープやオイルなどを使用し、優しく行うことを心がけましょう。そして体に優しい天然成分でつくられたケア用品の使用をおすすめします。

ぜひ毎日の習慣にして、デリケートゾーンケアを美容と健康に役立ててくださいね。

 

監修 薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室
デリケートゾーンのお悩み相談室
薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師

中田 早苗

薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格

薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー

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監修

薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室

デリケートゾーンのお悩み相談室

薬剤師/腸活・膣ケアサポート
・ファスティング講師
中田 早苗

経歴
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格
・薬剤師
・ウエルネスファーマシスト
(認定運動支援薬剤師)
・ファスティングマイスター
・美腸プランナー