デリケートゾーンのお悩み相談室

【相性抜群】女性とアロマの関係「香りの効果で心も体もリラックス」

2022.03.01

アロマのことを正式には、アロマテラピーと言い植物や果実から採取したエッセンシャルオイル(精油)を使って、心身のトラブルを改善したり、美容や健康に役立てることができます。今回はアロマオイルに使用される精油の種類や効能効果、そして女性におすすめの精油成分についても紹介します。香りの効果で女性らしさを高め、心も体もリラックスさせましょう。

アロマとは

アロマは、香りを楽しむものとして特に女性の間では人気です。そんな中、最近では医療や介護業界でも大きく注目されています。

 

アロマのことを正式には、アロマテラピーと言います。アロマテラピーとは、植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使って、私たちが本来持っている自然治癒力を高め、心を癒したり体や肌トラブルを改善する自然療法のことです。

 

香りを楽しむだけではなく、美容や健康にも役立つのがアロマテラピーです。

 

アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い

アロマとして使われるオイルには大きく分けて2つの呼び名があります。それが「アロマオイル」と「エッセンシャルオイル(精油)」です。

 

「アロマオイル」は、エッセンシャルオイル(精油)や香料をアルコールや他の香料で薄めたもので、香りを楽しむために使われる場合が多いです。

 

「エッセンシャルオイル(精油)」は、植物(花・葉・樹脂など)から抽出した天然成分100%の香りが詰まったオイルです。抗菌作用や心身の健康、美容などの効果が期待できます。日本では精油とも呼ばれます。

アロマテラピーの効能・効果

アロマオイルというと、ディフューザーにセットしてお部屋に良い香りをもたらすものとして馴染みが深いかと思います。ディフューザーも噴射式のものからオイルをスティックで吸い上げる気化式、そしてオイルを下からキャンドルで温めるような加熱式のものもあります。

 

設置する場所や気分によって種類を使い分けたり、オイルのボトルやディフューザーをインテリアにしたりして楽しんでいる人も多いです。もちろん、エステサロンのようにアロマオイルを肌に塗布しマッサージで使用する場合もあります。

 

しかし多くの場合アロマといえば、“リラックスを目的としたフレグランス”を想像する人が多いと思います。アロマオイルの香りは部屋に清潔感をもたらし、その空間にいる人に癒しを与えるといった効果があります。

 

しかし、アロマオイルの効果や効能はそれだけではありません。
具体的にアロマオイルが人にもたらす作用とはどのようなものでしょうか。

 

精神的作用

アロマオイルは気分をリフレッシュさせたり、落ち着かせたりなど、さまざまな精神的作用があります。具体的には、ストレス緩和やイライラ改善、リラックスといった効果です。

 

これは、アロマオイルの香りが人間の大脳の真下にある「視床下部」という、睡眠覚醒やストレス応答などを司る器官に直接働きかけることで起きる現象です。視床下部などの自律神経を司る器官が副交感神経を優位にさせ、リラックス効果をもたらします。

 

また、人間の脳内で「α波(脳波の一種)」が出ている状態では、緊張がほぐれ心身ともにリラックスできます。例えば、滝の音やオルゴールの音などの心地よい音を聞くとα波が出るとされていますが、コーヒーやアロマオイルなどの香りにも反応を示します。リラックス効果をより高めたいならアロマを楽しむことも有効と考えられます。

 

身体的作用

自然由来のエッセンシャルオイル(精油)は日本では約200種類以上あります。これらがブレンドされたアロマオイルの香りを楽しんだり、薄めて体に塗布することで下記のような身体的な効果が期待できます。

 

【アロマオイルの身体的効果】
・頭痛緩和
・肩こり緩和
・冷えやむくみ緩和
・不眠改善
・便秘
・花粉症
など

 

このようにアロマオイルは、精神的効果だけでなく体の不調や身体的不快感の改善も期待できます。

 

アロマテラピーの効果

慢性的な頭痛や不眠、便秘などで毎日のように市販の薬を服用しているという方は、一度アロマテラピーを実践してみてもいいかもしれません。

 

アロマテラピーによって不調が改善され、必要以上に薬を飲む回数が減るのであれば、それだけ肝臓にかかる負担も軽減されます。薬物療法をはじめ医学の力で治していくことももちろん大切ですが、自然療法を取り入れて自分自身の持つ自然治癒力を高めていくことも大切だと、私は考えます。

 

女性は香りとの相性抜群

アロマの香りは女性特有の体のトラブルにも良い効果をもたらします。

 

例えば、女性ホルモンの乱れには「ローズ」がおすすめです。ローズはホルモンバランスを整え、生理によって起こるPМS(月経前症候群)や更年期障害の症状を軽減させる効果があります。

 

また、幸せホルモンとも呼ばれる「β-エンドルフィン」や「オキシトシン」の分泌も促します。ローズの香りはイライラの軽減や不安解消、心の安定など、さまざまな角度からのサポートが期待できます。

 

このほかにも、女性特有の悩みに効果的なアロマオイルは多数存在します。

 

アロマオイルが美容と健康に良い理由

アロマオイルには、女性の美容と健康維持に必要な要素を多く持ったものが存在します。例えば、安眠を促すことで有名な「ラベンダー」は、生理痛やPMSなどにも効果的といわれます。そこにホルモンバランスを整える「ゼラニウム」をプラスすると相性は抜群です。優しくて甘い花の香りに包まれて気分が安らぐだけでなく、睡眠の質の向上も期待できるので美容と健康、両方の目的で使用できます。

 

また、「ローズゼラニウム(ローズ+ゼラニウム)」に「イランイラン」の香りをプラスすれば女性ホルモンを活性化することはもちろん、イランイランの香りで高血圧や不整脈、更年期障害の症状緩和、皮脂バランスの調整、そして女性らしいセクシーさをもたらします。

 

このようにアロマオイルは、気分を落ち着かせるだけでなく、美容と健康、そして女性としての魅力アップまで叶えてくれます。

 

主なエッセンシャルオイル(精油)成分

エッセンシャルオイル(精油)は成分ごとに分類することができます。 例えば、殺菌作用や抗ウイルス作用のあるオグレープフルーツやレモン、マンダリン、ユーカリ、ベルガモットなどの柑橘系は「モノペルテン炭化水素類」です。

 

食品のスパイスにもよく使われ、消毒作用や駆虫作用のあるタイムやオレガノ、バジルなどは「フェノール類」とされています。

 

女性におすすめのローズやイランイランなどは「モノテルペンアルコール」という分類に属します。これらは抗菌作用だけでなく、鎮痛作用や皮膚弾力を回復させる効果も期待できます。(※肌の弾力回復=ローズ、ネロリ、ゼラニウム)

 

次に、美容や健康のために取り入れたいおすすめのエッセンシャルオイル(精油)を紹介します。

 

【イランイラン】
香り:南国系のエキゾチックな甘い香り
特徴:イライラや不安の緩和、誘眠作用。

 

【ニオイテンジクアオイ】
香り:グリーンフローラルの香り
特徴:アンチエイジングにも効果が期待でき、スキンケアでの使用がおすすめ。

 

【フランキンセンス】
香り:ウッディーでスパイシーな香り
特徴:鎮静・鎮痛作用があり、呼吸器系の不調を改善する。

 

【ベルガモット】
香り:爽やかな柑橘系の香り
特徴:抗うつ作用があり、リフレッシュしたいときや前向きになりたいときにおすすめ。

 

【マジョラム】
香り:甘いハーブの香り
特徴:気持ちを落ち着かせ、癒しの効果。体を温める効果や皮膚の引き締め効果。

 

【マンダリン】
香り:シトラス系の香り
特徴:不安やイライラで眠れないときや消化不良、便秘改善効果に。

 

【パチョリ】
香り:オリエンタル系で土のような香り
特徴:情緒不安定でストレスによる過食を抑えるのに有効。収れん作用による肌の引き締めにも効果的。

アロマオイルの様々な活用方法

アロマテラピーはそのままの香りを楽しむだけでなく、スキンケアに取り入れたり湯船に数滴垂らしたり…と、さまざまな活用方法があります。ただし、アロマオイルに入っているエッセンシャルオイル(精油)は、原液のまま直接肌に塗布すると刺激が強いため必ずキャリアオイル(ベースオイル)で希釈してから使用するようにしてください。

 

アロマの組み合わせや用途は無限大です。用法・用量を正しく守って、自分好みのアロマオイル見つけて使用してみてください。

 

監修 薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室
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薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師

中田 早苗

薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格

薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー

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監修

薬剤師 中田早苗

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デリケートゾーンのお悩み相談室

薬剤師/腸活・膣ケアサポート
・ファスティング講師
中田 早苗

経歴
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格
・薬剤師
・ウエルネスファーマシスト
(認定運動支援薬剤師)
・ファスティングマイスター
・美腸プランナー