デリケートゾーンのお悩み相談室

【今日から始めるオイル美容】今よりもっと輝く女性を目指して

2022.03.27

アロマといえば、香りを楽しんだりマッサージなどのリラクゼーションで用いるイメージが強いですが、そのほかにもスキンケアやヘアケアといった使用方法があり、その使い方は多種多様です。今回は様々なシーンで活用できるアロマオイルの使い方と得られる効果について紹介します。アロマオイルを活用して、心も体も綺麗になれる“オイル美容”を始めてみませんか。

肌に使用するオイルを選ぶポイント

身近でアロマオイルは、リラクゼーションやアロマディフューザー、ポプリなどの芳香浴で用いられる場合が多いと思います。

 

しかし、アロマオイルをこのような芳香浴やマッサージだけで終わらせてしまうのは少しもったいないかもしれません。実は、アロマオイルは、スキンケアやヘアケア、そしてデリケートゾーンのケアにも活用できます。

 

だからといって、たまたま手に取ったアロマオイルを直接肌や髪に塗ってもいいというわけではありません。アロマオイルは、正しい使用方法で使わなければ肌荒れやかぶれの原因になってしまうためいくつか注意点があります。

 

では、直接肌に使用するアロマオイルはどのように選べば良いでしょうか。

 

【肌に使用するアロマオイルを選ぶポイント】

 

1.刺激が少ない

直接肌に塗布するオイルは刺激の少ないものにしましょう。アロマオイルで使用される精油(エッセンシャルオイル)は、植物性で刺激が強くアレルギー反応が起こる可能性があります。そのため、肌へ使用する場合は、キャリアオイルなどで希釈する必要があります。  

2.酸化しにくい

アロマオイルは、酸化しやすい性質のものが存在します。酸化したオイルを肌に塗布してから紫外線を浴びるとシミの原因になります。オイルは出来るだけ新鮮なうちに使用するようにします。  

3.純度が高い

不純物が含まれているアロマオイルは、比較的安価で酸化しやすい傾向にあります。また、不純物が含まれることにより、期待する効果が得られず肌への負担が大きくなることもあります。購入する際は成分表をよく確認し、質の良いもの(純度の高いもの)を選ぶようにしましょう。    

おすすめのオイル美容法

アロマオイルに興味は持っているもののどんな使い方があるか知りたいと思っている方へ、アロマを日常生活に取り入れて楽しむ“オイル美容法”について紹介します。(※妊娠中の使用については念のため医師に相談しましょう)

 

メイク前のスキンケア

アロマオイルは、メイク前のスキンケアとしても使用することができます。メイク前にオイルでお肌を保湿しておくことによってメイク乗りが良くなり、日中の乾燥を防ぐことができます。

 

アロマオイルを使用した肌ケアは乾燥肌の方はもちろん、脂溶性肌の方にもおすすめです。

 

【おすすめのオイル成分】 ○肌にハリを与えます:ローズオットー、ゼラニウムなど ○吹き出物やニキビが気になる場合:ラベンダー、ティーツリーなど

 

全身のマッサージケア

アロマオイルを使用したマッサージは、冷えやむくみ解消に効果が期待できます。アロマオイルで全身をマッサージすることによって肌に潤いとハリを与えるだけでなく、皮膚からの経皮吸収に加えて、鼻から肺へ、鼻から脳へ香り成分が入り、精油の効果が発揮されます。

 

【おすすめのオイル成分】 ○むくみを改善します:ジュニパーベリー、グレープフルーツなど

 

ピンポイントケア

アロマオイルは、年齢を重ねるにつれ、シワになりやすい首やデコルテ周りのケアにもおすすめです。また、冬場は特に気になるひじ、ひざ、かかとの黒ずみやカサつきにも一役買ってくれます。

 

【おすすめのオイル成分】 ○メラニンの抑制効果があり、くすみや黒ずみの改善が期待できます:スイートアーモンドオイルなど

 

ヘアオイル

季節を問わず使用しているという方も多いヘアオイルですが、肌に優しい天然のアロマオイルを使用することで髪本来の輝きや潤いを保つことができます。摩擦によるダメージの軽減、スタイリングやツヤ出し効果、そしてヘアアイロンの熱からも髪を守ります。

 

【おすすめのオイル成分】 ○紫外線ダメージから髪を守り、同時にツヤも与えます:アルガンオイルや椿油(カメリアオイル)など

 

キューティクルオイル

キューティクルオイルなどのネイルオイルは、爪の生え際に塗布することで、健康で美しい爪を維持することができます。ネイルの持ちを良くするためというのはもちろん、手の乾燥によってささくれができやすい方にも、オイルケアはおすすめです。

 

【おすすめのオイル成分】 ○リラックス効果が高く抗菌効果も:ラベンダーなど ○血管を拡張して身体を温める作用:オレンジスイートなど

 

スキンシップオイル

アロマの香りは、単にリラックスできるだけではなく女性の魅力を引き出す効果もあるので、パートナーとのスキンシップに使用することもおすすめです。寝室にアロマの香りを取り入れて、心地いい睡眠が期待できることはもちろん、夜の気分も盛り上がり、パートナーシップの向上にも繋がります。

 

バスオイル

アロマオイルをお風呂で使用する使い方は、入浴効果との相乗効果も期待できて非常に効果的です。入浴のタイミングは、血行が促進され、代謝アップやリラックス効果など多くのメリットがあります。浴槽にオイルを数滴垂らすバスオイルとしての使用や入浴時にセルフで行うオイルマッサージがおすすめです。

 

肌だけではなく、鼻から入った成分が肺や脳に広がることで自律神経を整えるので特にリラクゼーション効果は高いとされます。

 

会陰マッサージ

出産準備のために行うケアだけでなく、最近はエイジングケアやホルモンバランスの調整目的でも注目されている「会陰マッサージ」をアロマオイルで行うこともできます。

 

会陰マッサージを行うことで血流が促進され、βエンドルフィンという幸せホルモンの分泌により、肌のハリや弾力をもたらすとされています。

 

また、会陰マッサージは生理痛の軽減やおりものトラブルの調整、免疫力アップなど女性にとって多くのメリットがあります。オイルを使用して指の腹で軽く会陰やその周囲を心地いい強さで指圧してみてください。

 

膣周りを触れることに抵抗がある場合は、コットンにオイルをしみ込ませてショーツに挟むオイル湿布を行う方法もあります。会陰マッサージに使用できるアロマオイルとして、デリケートゾーン向けに設計された製品を使用するようにしてください。

 

【おすすめのオイル成分】 ○肌を引き締めてたるみを予防します:カレンデュラオイル(マリーゴールド): ○痒みや黒ずみをケアしたいときに:ホホバオイル ○乾燥をケアしたいときに:スイートアーモンドオイル など

 


 

オイルケアおすすめのタイミング

お風呂上がりに乾燥予防でボディクリームや保湿ローション、オイルを使用している方は多いと思います。

 

その中でも、保湿用のオイル(アロマオイル)は、“浴室で体を拭く前”に塗布することが大切です。肌についた水分はあっという間に蒸発してしまうため、身体が冷えないうちに浴室で手早く塗るのが効果的です。

 

また、オイルの浸透力を高めたいなら「肌の適度な水分」「人肌の温度」を意識しましょう。しっかり温めた手で塗ることによって、より保湿を実感することができます。

 


 

ここは避けたほうがいい

アロマはさまざまなシーンで活躍する美容の万能アイテムともいえますが、使用の際に気をつけなければならない点もあります。

 

1.皮膚に炎症がある場合

傷口や腫れなどの炎症がある箇所はアロマオイルの刺激を受けやすくなります。  

2.膣内や肛門内などの粘膜部分

粘膜部分は、刺激を受けやすく繊細な場所のため自己判断での使用は控えてください。  

3.狭い空間での使用

狭い空間で高濃度のアロマオイルを使用した場合、体内に精油成分が高濃度に取り込まれるため体調を崩してしまうことがあります。定期的な換気などを行うようにします。  

 


さいごに

今回は、アロマオイルの使用方法について解説しました。

 

心身をリフレッシュさせるため、肌や髪を健康で美しく保つため、肩こりや腰痛を緩和させるためなど、ご自身のライフスタイルや目的に合わせてオイル美容を楽しんでみてください。

 

肌に優しい天然のオイルであれば、赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使用できます。それぞれのシーンや使用する人に合わせて、適したオイルを探すのもアロマテラピーの良さではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

 

監修 薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室
デリケートゾーンのお悩み相談室
薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師

中田 早苗

薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格

薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー

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監修

薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室

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薬剤師/腸活・膣ケアサポート
・ファスティング講師
中田 早苗

経歴
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格
・薬剤師
・ウエルネスファーマシスト
(認定運動支援薬剤師)
・ファスティングマイスター
・美腸プランナー